2010年2月5日金曜日

ソフトバンク決算説明会にみる、「予感」させるPR

2月2日に行われたソフトバンク決算説明会でTwitterによる実況や
Ustreamでのライブ中継が大きな話題となりました。

私も少しだけですがUstreamで説明会の様子を見てみましたが、
Twitterタイムラインの流れが異常に速く、6000人近い人が視聴していました。

また、孫社長自身もTwitterアカウントを持っており(@masason)、
同日発表したUstreamへの出資に関連してユーザーから表参道の
ソフトバンクショップにUstream用のスタジオを作って欲しい、
という要望がTwitter経由で寄せられ、「了解。作りましょう!!」と
答えるなどTwitterを活用したユーザーとのコミュニケーションや
即断即決の姿勢に多くの賛辞が送られていました。

なぜこれほどまでに企業の決算説明会が話題になったのかを考えてみると、
ユーザーに「何かある」と期待させる、予感させることに成功しており、
なおかつ本当に「何か」を実現させることができたからではないかと思います。

今回ニュースリリースはありませんでしたが、事前にソフトバンクの
Webサイトトップページに決算説明会をTwitterやUstreamを活用して配信する、
というバナーが出され、ITmediaなどメディアに取り上げられていました。
また、それより以前に孫社長のTwitter開始や社員全員がTwitterを使うよう
命じられるなど、何か変化がおきていることを感じさせていたのです。

PRの観点から見れば、話題が広がる土壌をあらかじめ整えておくことで、
メッセージを伝え、話題を広げることができるのです。

なお、株価をチェックしてみると、ソフトバンクの株価が2/2に上昇し、
2/3も高値から始まっていることがわかります。

Appleも「予感させる」ことがうまい企業ですが、いかにユーザーの期待感を
醸成し、なおかつその期待にこたえていくことができることを示すこと、
それがこれからの企業広報に求められることなのかもしれません。



<参考資料>

[ソフトバンク ニュースリリース]
Ustream, Inc.への出資について

[ITmedia]
孫社長「Ustreamスタジオ作る」 Twitterで即断

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